ヘアオイルの開封後の使用期限って、いつまでなんだろう。開けた日も覚えていないまま、気づけば半分残っている……ということ、あるよね。私も、開けた日を覚えていないヘアオイルを、使うか迷ったことがあります。
実は、ヘアオイルの使用期限は「未開封」と「開封後」で、決まり方が別ものです。未開封の目安は国の表示のルールがもとになっていて、開封後のほうは国の決まりがなく、メーカーの公式FAQに答えがあるからです。
この記事では、メーカー6社の公式FAQに書かれた開封後・未開封の目安と、手元の1本を使うか決めるための確かめ方の順番をまとめました。最後に、次の1本を使い切れる量で選ぶための記事も紹介します。
読み終えるころには、手元のヘアオイルを使い続けるか手放すかを、迷わず自分で決められるようになります。
ヘアオイルの開封後の使用期限は?国の決まりはなく6社とも早めに
開封後の使用期限に国の決まりはなく、調べたメーカー6社は、6社とも早めに使い切るよう案内しています。月数まで示していたのは、そのうち2社です。
法令(厚生省告示・通知)は開封後の期間に触れておらず、日本化粧品工業会のQ&Aも、開封したら早めに使いきるよう呼びかけるだけで、月数は示していません。
下の表は、ヘアケア製品を扱うメーカー・ブランドのうち、公式FAQで使用期限への回答を確認できた6社です。網羅ではありません。
| 社名 | 開封後 | 月数 | 未開封 | 対象 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 無印良品 | 製品や保管状況によって異なるとしたうえで、3ヶ月以内を目安に、なるべく早く | あり | 冷暗所で保管して、製造からおおよそ3年 | 化粧品・スキンケア・ボディケア・ヘアケア・オーラルケア用品(ヘアオイル専用ではない) | 公式FAQ・2026年10月5日確認 |
| 大島椿 | 保管条件や使用状況等によるとしたうえで、半年くらいで使いきるのが目安。別のQ&Aで、開封した化粧品はできるだけ早めに使いきるよう案内 | あり | 適切な保存条件のもと、未開封で製造後3年間 | 商品全般(ヘアオイル専用ではない) | 公式FAQ・2026年10月5日確認 |
| ミルボン | なるべく早めに | なし | 少なくとも3年程度は品質を保つよう設計 | 自社商品 | 公式FAQ・2026年10月5日確認 |
| ナプラ(N.) | 保管環境で品質変化のスピードが変わるので、なるべく早く | なし | 約3年を目安 | 自社商品 | ナプラ・N.の公式FAQ・2026年10月5日確認 |
| BOTANIST | なるべく早く | なし | 記載を確認できず | ヘアケア商品 | 公式FAQ・2026年10月5日確認 |
| KIWABI | 早めに使い切る | なし | 年数の記載なし(使用期限が表示されている商品は、その期限を守る) | 自社商品 | 公式FAQ・2026年10月5日確認 |
月数を示した無印良品と大島椿の目安も、保管状況などによる条件つきで、ヘアオイル専用ではありません。

月数の手がかりにはなりますが、手元の1本の期限を示すものではありません。
「開封後は半年〜1年」は、国の決まりにも工業会のQ&Aにもない
よく見かける「開封後は半年〜1年」という目安は、調べた範囲では、国の決まりにも、工業会のQ&Aにも、6社の公式FAQにも、その形では出てきませんでした。月数を示した2社も「3ヶ月以内」「半年くらい」で、この幅より短いか、その下の端です。月数は、公式に示している社の目安をもとに考えます。
容器の「12M」マークは、EUで決められた開封後の期間の表示
容器の「12M」のようなマークは、EUの化粧品規則(規則(EC)No 1223/2009第19条)で決められた、開封してから使える期間の表示です。開いた容器の絵に月数などを添えて示し、12Mなら12か月です。日本の決まりによる表示ではありません。
開封後のヘアオイルの保管で、メーカーが挙げていること
調べた中でメーカーや業界団体が挙げていたのは主に2つ、口元をふいてキャップを閉めることと、直射日光・高温多湿・温度変化の大きい場所を避けることです。大島椿(商品全般のQ&A)と工業会は、この2つを挙げています。N.は、低温になる場所も避けるよう書いています。まずは、口元とキャップ、置き場所の2つを見直します。


ヘアオイルの未開封の使用期限は、表示がなければ製造から3年が目安
容器や箱に使用期限の表示がなければ、未開封のヘアオイルは製造から3年が目安です。国の決まりでは、適切に保存して製造・輸入から3年を超えて性状や品質が安定な化粧品は、使用期限を表示しなくてよいとされています。上の表でも、無印良品・大島椿・ミルボン・ナプラの4社が3年を挙げています。

反対に、使用期限が表示されていれば、その年月が期限です。
使用期限の表示が要るのは、国が決めた一部の化粧品だけ
化粧品で使用期限の表示が必要なのは、国が指定したものだけです。昭和55年厚生省告示第166号が指定しているのは、アスコルビン酸(そのエステルや塩類を含む)や酵素を含むものと、適切に保存しても製造・輸入から3年以内に性状や品質が変わるおそれのあるものです。表示は「使用期限 2027.03」(数字はたとえです)のように年月までで、「使用期限」などの文字が添えられます(通知)。表示がないことは、期限がないことを意味しません。
3年は、買った日ではなく製造日から数える
3年は、買った日ではなく製造日から数えます。工業会は製造後3年以内に変質する化粧品を除いて表示は必要ないと説明し、無印良品・大島椿も「製造から」「製造後」と書いています。ただし工業会は、未開封でも高温や直射日光などの場所に置いていたら、品質が低下していることがあるとしています。製造日が分からないときは、次の章の製造番号で確かめます。


ヘアオイルの使用期限が過ぎたら?手元の1本を確かめる3つの順番
手元の1本は、使用期限の表示、製造時期、開封してからの期間とにおい・色・分離、の順で確かめます。表示された期限を過ぎていたら、そこで使わないと決めます。KIWABIも、使用期限が表示されている商品はその期限を守るよう案内しています。

においや見た目の確認は、おかしいと感じたら使わないための目安です(工業会・ミルボン)。
製造時期が分からないときは、製造番号でメーカーに問い合わせる
製造時期が分からないときは、容器や箱の製造番号を添えて、メーカーに問い合わせる方法があります。化粧品の製造番号(または製造記号)の記載は、法律で決められています(東京都健康安全研究センターの解説)。ナプラは公式FAQで、商品名と製造番号を添えて問い合わせれば製造年月日を知らせる、と案内しています。KIWABIも、保管期間が長いものなどは製造番号を添えて問い合わせるよう書いています。ほかの社の商品は、その社の問い合わせ先で、製造時期を教えてもらえるか確かめます。製造時期が分かったら、未開封の1本は「製造から3年」の目安と照らし合わせ、開封済みの1本は、開封してからの期間と、におい・見た目で判断します。
古いヘアオイルは髪に悪い?においや見た目に違和感があれば使わない
古いヘアオイルが髪にどう影響するかを確かめられる資料は、調べた範囲では見つけられませんでした。そのかわり工業会は、使う前に中身の状態やにおいを確かめ、変なにおいや分離があれば使わないよう説明しています。ミルボンも、異臭・中身の分離・色の変質などの違和感があれば、保管年数にかかわらず使用を控えるよう案内しています。違和感があれば使わない、が工業会とミルボンの答えです。
次の1本は、開封後の目安のうちに使い切れる量で選ぶ
次の1本は、開封後の目安のうちに使い切れる量かどうかで考えると、期限で迷わずに済みます。使い切るまでの日数は、内容量を1日に使う量で割ると見当がつきます。たとえばBOTANISTは公式FAQで、自社のヘアオイルを1日1回3プッシュ(約0.6mL)使うと、約5カ月で使い切る計算だと示しています。開けた日を容器に書いておくのも一つの手です(当ブログの提案です)。
オイルかミルクかで迷っているなら、ヘアオイルとヘアミルクの違いを、困りごとと仕上がりから整理した記事もあります。


まとめ:ヘアオイルの開封後は早めに、未開封は製造から3年が目安
開封後の使用期限に国の決まりはなく、調べた6社とも早めに使い切るよう案内していました(月数を示した2社は、保管状況などの条件つきで3ヶ月以内・半年くらい)。未開封は、使用期限の表示がなければ製造から3年が目安です。迷ったら、表示、製造時期、においと見た目の順に確かめます。
量の目安から見直したい人は、広がりが気になる髪向けに、ヘアオイルの量とつけ方をまとめた記事もあります。
本文中の各社の記述・法令・EU規則は、2026年10月5日に各社・各機関のページで確認した内容です。「6社」は、無印良品・大島椿・ミルボン・ナプラ(N.)・BOTANIST・KIWABIの公式FAQを指します。表の「記載を確認できず」「年数の記載なし」も、これらのページについての話です。


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