ヘアオイルとヘアミルク、どちらを選べばいいのか。調べると、たいてい「髪質で決める」というやり方に行き当たります。ところがその髪質別のおすすめが、調べた3社のあいだで2対1に割れていました。
先に結論です。オイルかミルクかは、髪質では決まりません。 先に見るのは「いま困っていること」と「欲しい仕上がりの重さ」の2つで、髪質はそのあと、商品ごとに見ます。
この記事は実際に製品を使って試した記録ではありません。公開されている情報を読んで整理したものです。
- ヘアオイルとヘアミルクは、どこが違うのか
- 髪質別のおすすめが、調べるサイトによって逆になるのはなぜか
- 髪質で決まらないなら、何を見て選べばいいのか
ヘアオイルとヘアミルクの違いは、水分が入っているかどうか
名前は似ていますが、この2つを分けている線は1本だけです。水分が入っているかどうか、です。
ヘアオイルは、油分が中心
ヘアオイルについて、ウエラ プロフェッショナルとミルボンは、いずれも植物からとった油が中心のものだと説明しています。
ヘアミルクは、水分と油分が混ざっている
ヘアミルクには、油分に加えて、水に溶ける成分が入っています。乳液のような白い見た目になるのは、そのためです。ウエラ プロフェッショナルは、ミルクは水分側が土台になるのが一般的だという書き方をしており、ミルボンも水溶性の成分が多いとしています。
水分の有無と、仕上がりの重さの説明は対応している
この違いは、感触の説明にもそのまま出ています。ウエラ プロフェッショナルは、ヘアミルクを軽いテクスチャー、ヘアオイルを濃厚なテクスチャーと書き分けています。「オイルは重め、ミルクは軽め」と言われるのは、ここに対応しています。
違いの説明は、ここまでで足ります。この1本の線を押さえておけば、あとの話は全部つながります。

ここまでの成分の説明は、ウエラ プロフェッショナル 公式サイト(ヘアミルクとヘアオイルの解説ページ)とミルボン 公式サイト(ヘアオイルとヘアミルクの解説ページ)に書かれています(いずれも2026年9月8日確認)。
調べた3社では、髪質別のおすすめが正反対に割れています
次に出てくるのは「じゃあ自分の髪質はどっち」です。ここで話がこじれます。
細くやわらかい髪に「ミルク」と言う会社と、「オイル」と言う会社がある
上位2本を読み比べると、正反対のことが書かれています。
- ウエラ プロフェッショナル(1位):細くてやわらかい髪にはヘアミルク、太くて硬い髪にはヘアオイル
- ミルボン(2位):ヘアオイルは細く絡まりやすい髪に、ヘアミルクは太い髪やくせ毛に
※ Googleで「ヘアオイル ヘアミルク 違い」を2026年9月8日に日本国内から検索した結果の順位です。調べる時期や環境で変わります。
同じ質問に、逆の答えが返ってきます。どちらもメーカーの公式ページです。上から2本読んだ時点で、決められなくなります。
3社を並べると、2対1で割れています
ただ、「メーカーによって逆」とまとめると正確ではありません。もう1社足すと、比率が見えます。
※ 表のかっこ内は、Googleで「ヘアオイル ヘアミルク 違い」を2026年9月8日に日本国内から検索したときの表示順です。商品やメーカーの優劣ではありません。
| 細い・やわらかい髪 | 太い・硬い髪 | |
|---|---|---|
| ウエラ プロフェッショナル(1位) | ミルク | オイル |
| ミルボン(2位) | オイル | ミルク |
| MTG / ReFa(4位) | ミルク | オイル |
調べた3社では、2社が「細い髪にはミルク」、1社が「細い髪にはオイル」。バラバラなのではなく、2対1です。
原文を確認できたのは、この3社だけです。ほかのページまでは読んでいないので、社数が増えれば比率は変わりえます。

割れる理由 ─ 同じ「ヘアオイル」でも、中身が同じとは限りません
手がかりは、ミルボンのページにありました。
同社のヘアオイル「エルジューダ」は、FOが細い髪・軟毛向け、MOが太い髪・硬毛向けの2種類です。細い髪向けに作られたオイルが実際にあるので、「細い髪にオイル」と書けます。
一方、ウエラ プロフェッショナルとMTGは、オイルとミルクをそれぞれ1つのカテゴリとして扱い、仕上がりの重さを髪の太さに合わせています。
つまり、同じ「ヘアオイル」という言葉が、指しているものまで同じとは限らない。 確かめられるのはここまでで、各社がなぜそう書いたのかは、読んだ3本にはありませんでした。
どちらかが間違っている、という話ではありません
正誤の話に見えますが、おそらく違います。答えている問いが違うのだと思います。
ここからは当ブログの推測です。各社がそう説明しているわけではありません。
- ウエラ・MTG:カテゴリとして、どちらの仕上がりがその髪の太さに合うか
- ミルボン:自社の商品の中で、その髪の太さ向けに作られているのはどれか
どちらも筋は通っています。困るのは、問いが違うのに、答えだけが同じ「髪質別のおすすめ」の下に並んでいることです。


この章で取り上げた各社の記述は、ウエラ プロフェッショナル 公式サイト、ミルボン 公式サイト、MTG ONLINESHOP(ReFa)コラムで読めます(いずれも2026年9月8日確認)。
髪質より先に見る2つ ─ 困りごとと、欲しい仕上がり
では、何で決めるのか。見る順番を変えるだけの話です。
まず「いま困っていること」から決める(広がりか / ぱさつき・絡まりか)
1つめは、いま何に困っているかです。大きく2つに分かれます。
- 広がる・ふくらむ・まとまらない(髪の量や形として出るもの)
- ぱさつく・絡まる・指が通らない(手ざわりとして出るもの)
髪質が同じでも、困っていることは人によって違います。細い髪でも広がりに困る方はいますし、太い髪でも絡まりに困る方はいます。だから、髪質より先にこちらを決めます。
ただし、この1つめは、オイルかミルクかを決める軸ではありません。 ではなぜ先に置くのか。合ったかどうかを、あとで判断するためです。 困りごとを決めずに始めると、良かったのかを決める基準がありません。
次に「欲しい仕上がりの重さ」で絞る(ツヤとまとまりか / 軽さか)
2つめが、オイルかミルクかを決める軸です。
- ツヤを出して、まとまって見えるほうへ → オイル寄り
- 軽く、ふんわり動くほうへ → ミルク寄り
この軸では、読んだ3本のあいだに食い違いがありませんでした。 何が入っているかは、ウエラ プロフェッショナルとミルボンが同じことを書いています。重さの差も、ウエラ プロフェッショナルがミルクを軽いテクスチャー、オイルを濃厚なテクスチャーとして説明しています。食い違うのは「どの髪質にどちらか」だけです。

髪質は、オイルかミルクかではなく、商品ごとに見る
では髪質はどこへ行くのか。捨てるのではなく、見る場所を変えます。
前の章のとおり、ミルボンのヘアオイルは細い髪向けと太い髪向けに分かれていました。同じ「ヘアオイル」でも、誰向けに作られているかは商品ごとに違います。
- ×「オイルは私の髪質に合うか」
- ○「このオイルは、私の髪の太さ向けに作られているか」
下の問いのほうが答えが出ます。商品ページに、想定している髪質が書かれていることがあるからです。書かれていない商品もあり、その場合は答えようがありません。無理に判断しないのも選び方のうちです。
ヘアオイルとヘアミルクは、両方そろえる必要があるか
両方を持っている前提で話が進んでいることがあります。先に、そこを確かめます。
片方だけで足りることが多い
前の章の2つで選んだなら、答えは1つに決まります。困りごとが1つで、仕上がりの方向も1つなら、選ぶものも1つです。2本そろえないと始められない、ということはありません。
両方に用が出るのは、困りごとが2つ重なっているときです。それでも、強いほうを決めて片方から始めるほうが判断しやすくなります。2つ同時に始めると、効いているのがどちらか分かりません。
なお、ウエラ プロフェッショナルは、迷ったときは両方を上手に使い分けるのもおすすめ、としています。ただ、まだ片方も試していない段階で、最初から2本に決める理由にはならないと思います。
両方使うなら、ミルクが先・オイルが後
両方を使う場合の順番です。ここは、出どころを分けて書きます。
- ウエラ プロフェッショナル:ヘアミルクをつけてから、ヘアオイル
- MTG(ReFa):ヘアミルクが先、ヘアオイルが後
- ミルボン:順番については書かれていませんでした
2社が「ミルクが先」と書いていて、1社は触れていない。 これが確かめられた範囲です。「一般的にはミルクが先」と書きたくなりますが、読んだ3本のうち2本、と言うほうが正確です。併用そのものは、上の2社とも問題ないとしています。
どちらも要らない場合もある
最後にもう1つ。いま困っていないなら、無理に増やす必要はありません。
オイルもミルクも、困りごとに対して選ぶものです。特に困っていないのに増やすと、合うかどうかを判断する基準がありません。使わないほうがいい、ではなく、始める理由が自分の中にあるかを先に確かめてもいい、という程度のことです。


併用と順番についての記述は、ウエラ プロフェッショナル 公式サイト(Q&A欄)とMTG ONLINESHOP(ReFa)コラムにあります(いずれも2026年9月8日確認)。
合わなかったほうを、どうするか
ここまで整えても、選んだほうが合わないことはあります。ここからは、買ったあとの話です。
「合わない」の中身を、先に切り分ける
「合わない」は1つの現象ではありません。少なくとも4つが、同じ言葉で呼ばれています。
- 重い — 仕上がりの方向が、欲しかったほうと逆かもしれません
- ベタつく — 直後から出るのか、時間が経ってからかで話が変わります
- 変化を感じない — 最初に決めた困りごとと、方向が合っていない可能性があります
- 香りが合わない — カテゴリの問題ではないので、入れ替えても解決しません
原因も対処も違うのに、まとめて「合わなかった」で片づけられています。切り分けると、買い替えずに済むことがあります。
なお、重さやベタつきは使う量の話としても語られます。量はこの記事では扱いません。ここでは、量を調整してもまだ残るときの話をします。
ヘアオイルのベタつきを、ベタつき方から量・つける場所・オイルの重さに分けて見直す方法は、ヘアオイルがベタつくときの記事にまとめています。
合わなかったほうは、使う場面を絞ってみる
捨てなくて構いません。毎日・全体に使うのをやめて、場面を絞ります。
- 毛先だけ — 全体には重くても、いちばん乾いた場所だけなら合うことがあります
- 湿度の高い日だけ — 重さが欲しいかどうかは、天気でも変わります
- まとめ髪の日だけ — 下ろす日と結ぶ日では、欲しい仕上がりが違います
- 夜だけ — 朝の軽さが欲しいなら、使う時間帯を寄せる手もあります
「合わない」は、どう使ったかとセットの判断です。毎日・全体で合わなかったものが、場面を絞っても合わないとは限りません。
場面を絞って使うぶん、1本を使い切るまでは長くなります。開封後いつまでに使い切るのが目安かは、ヘアオイルの開封後の使用期限を、メーカー6社の公式の説明で並べた記事にまとめています。
もう片方に寄せる判断は、いつすればいいか
では、いつ見切るか。何回で判断していいかを示した記述は、調べた3社には見つけられませんでした。 ですので回数の目安は書かず、判断できる状態を作る条件だけ挙げます。
- 条件をそろえてから数える — 日によって使い方を変えると、何が原因か分かりません
- 変えるのは一度に1つ — 商品と使い方を同時に変えると、どちらが効いたのか分かりません
- 最初に決めた困りごとに戻る — 季節が変わって、困りごとのほうが入れ替わっていることがあります
条件をそろえても困りごとが動かないなら、もう片方に寄せる番です。前の1本は「場面を絞る」に回せます。やめるのは商品ではなく、その使い方のほうです。



ヘアオイルを選んだあとに、まだ広がるなら
ここまでで、オイルとミルクのどちらを選ぶかは決められると思います。最後に1つだけ、別の話をします。
オイルを選んで、それでも広がりが収まらないとき。 次にやりたくなるのは銘柄を替えることですが、その前に見直せるところが残っているかもしれません。
そこはこの記事の範囲の外なので、別の記事にまとめています。
まとめ:カテゴリではなく、困りごとと仕上がりで決める
ヘアオイルとヘアミルクを分けている線は、水分が入っているかどうかの1本だけです。
髪質別のおすすめは、調べた3社のあいだで2対1に割れていました。理由も、同じ「ヘアオイル」という言葉が指しているものが会社によって違うところにありました。カテゴリの側では決まりません。
決められるのは、いま困っていることと、欲しい仕上がりの重さの2つです。髪質は捨てずに、商品を選ぶときに使います。
この記事は実際に製品を使って試した記録ではありません。各社の記述は、2026年9月8日に確認したものです。本文中の「3社」は、ウエラ プロフェッショナル・ミルボン・ReFa(MTG)のページを指します。ほかのページの記述までは確認していません。
この記事に掲載しているイラスト・図解5点と、会話に登場するノン・ミズノのアイコン2点は、すべてAIで生成した画像です。 実在の商品・パッケージ・人物を撮影したものではありません。


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