冬になると、髪が乾燥するのはどうしてなんだろう。マフラーやニットを使い始めると、毛先のパサつきがとくに気になるよね。
実は、冬の髪の乾燥は、外の空気と暖房、服とのこすれが重なることで起きやすくなります。見直すのは、夜の手入れと、朝や外出中の手入れの2つです。
外の空気や暖房の部屋では髪の水分が逃げやすく、マフラーやニットとこすれると髪の表面が傷みやすいので、夜は水分を逃がしにくくする手入れ、日中はこすれと乾いた風を減らす手入れが合うからです。
この記事では、うるおい研究室が、冬に髪が乾燥しやすい理由と、夜の乾かし方と重ねづけ、朝や外出中の毛先の手入れをまとめました。ヘアオイルをどこに、どれくらいつけるか、冬は静電気もひどくなるのかにも答えます。
読み終えるころには、冬のあいだに何を足せばいいかが分かって、マフラーやニットの季節も、きれいな毛先を目指せるはずです。
冬に髪が乾燥するのはなぜ?空気と暖房、服とのこすれ
冬に髪が乾燥しやすいのは、外の空気が乾きやすいこと、暖房の効いた部屋で過ごす時間が長いこと、マフラーやニットと毛先がこすれることが、同じ季節に重なりやすいからです。どれか1つだけが原因とは限らず、いくつかが重なって、パサつきとして出てきやすくなります。お風呂上がりのドライヤーの熱は冬に限らない原因ですが、冬はこの3つと重なります。
冬は空気中の水分が減りやすく、暖房は、さらに乾いた空気を生み出すとされます。髪の中の水分は、まわりの空気の湿り気によって変わるとされ、空気が乾いていると、髪の水分も逃げやすくなります。
たとえば、通学や通勤のあいだは、乾いた外の空気に当たりながら、マフラーやニットと毛先がこすれます。教室やオフィスでは暖房の効いた部屋で長い時間を過ごし、夜はドライヤーで乾かします。冬の一日には、こうした場面が続けて起きます。
冬の乾燥は、こうした場面が重なって起きやすいので、手入れも、夜と、朝や外出中に分けて見直します。

乾燥は水分が足りないだけ?傷みでもパサついて見える
髪が乾燥して見えるのは、水分が逃げやすくなることだけが理由ではありません。髪の表面が傷んだり、毛流れがそろわなかったりすることも重なって、パサついて見えるとされます。
パサつきは、髪の一本一本の向きがそろわず、まとまりなく見える状態とされ、触ると水分や油分が足りないように感じても、原因はそれだけとは限らないからです。表面が傷んだ髪は、水分が出入りしやすいともされます。
冬は、空気や暖房で水分が逃げやすいうえに、マフラーやニットとのこすれや、ドライヤーの熱で、髪の表面も傷みやすい季節です。そのため、夜は水分を逃がしにくくする手入れ、日中はこすれと乾いた風を減らす手入れの、両方を見ていきます。
水分のことだけでなく、傷めるきっかけを減らすことも、あわせて見直します。パサつきが、水分や油分の不足だけで起きるわけではないことは、髪が広がる原因をまとめた記事でもふれています。
毛先がパサパサになるのは?マフラーやニットとのこすれ
マフラーやニットと毛先がこすれると、髪の表面が傷みやすく、静電気も起きやすいので、毛先がパサついて見えやすくなります。
こすれは、髪の表面を傷めるきっかけの1つとされ、マフラーやニットとのこすれは、静電気のもとにもなるとされるからです。
たとえば、肩にかかる長さの髪なら、毛先がマフラーやニットの首まわりに当たりやすく、通学や通勤のあいだ、こすれる時間が長くなります。ニットを脱いだり着たりするときにも、髪はこすれます。毛先は、傷みがたまりやすいところともされます。
冬は、毛先がこすれる場面が増える季節です。こすれや熱で髪が傷むしくみと、場面ごとの減らし方は、髪が傷む原因をまとめた記事にあります。
冬は静電気もひどくなる?乾燥とこすれで起きやすい
冬は、髪の静電気も起きやすくなります。髪の静電気は、乾燥とこすれが重なると起きやすいとされ、冬はその2つがそろいやすいからです。
パチパチしたり、髪が顔や服にはりついたり、広がったりするほか、髪どうしがくっついて絡まりやすくなることもあるとされます。マフラーで髪が広がる日のことは、朝と外出中の手入れの中で見ます。
乾燥とこすれの元を減らすという点で、静電気の見直しと、この記事の夜や朝の手入れには、重なるところがあります。静電気が起きやすい理由と、ヘアオイルでの抑え方、部屋の湿度や服などオイル以外の見直し方は、髪の静電気とヘアオイルの記事にあります。


夜にする髪の乾燥対策は?乾かし方と重ねづけ
夜は、洗ったら濡れたまま置かずに乾かすことと、乾かす前に、水気をとった髪へヘアミルクなどとヘアオイルを少なめに重ねることの2つを見直します。パサつきが気になる冬は、この乾かす前の手入れを、毎日の手入れに足して続けます。
お風呂上がりは、ドライヤーの熱と、髪に残っている水分の両方に手を入れられる時間だからです。水分が残っている髪につけると、オイルは髪の表面をおおって、その水分を逃がしにくくするとされます。乾いた空気や暖房の部屋で過ごす日は、冬のあいだ毎日のように続くので、パサつきが気になるうちは、手入れも、思い出した日だけでなく、続けて行います。毎日つけるときも、量は手元の表示どおり、少ないほうからです。
夜の流れは、タオルで水気をとる → ミルクなどをつけてから、オイルを重ねる → 根元から乾かす → 最後は冷風、です。
ここからは、乾かし方、乾かす前の重ねづけ、寝るときの順に見ていきます。
冬の乾かし方は?根元から、温風を当てすぎない
洗ったら濡れたまま置かずに、根元から乾かし始め、同じところや、もう乾いたところに温風を当て続けず、最後は冷風で終えます。
根元から乾かし始めて、最後は冷風で終える流れは、よく案内されている乾かし方だからです。同じところに温風を当て続けると、熱で傷みやすいとされます。濡れたまま置いておくと、こすれに弱い時間も長くなります。
冬は、ドライヤーの熱が、乾いた空気やこすれと重なる季節なので、いつもの乾かし方のうち、根元から乾かす、同じところに当て続けない、最後は冷風、の3つを、あらためて見直します。
根元から乾かし、同じところに当て続けず、最後は冷風で終えます。温風を止める目安と、ドライヤーとの距離は、ドライヤーの乾かし方をまとめた記事にあります。
乾かす前の重ねづけは?ミルクなどが先、オイルはあと
タオルで水気をとったら、先にヘアミルクなど、あとにヘアオイルを、どちらも毛先から中間へ少なめにつけてから乾かします。手元の表示に別の順番が書かれているときは、表示どおりにします。2つ重ねずに、片方だけでもかまいません。
私は、ヘアオイル → ヘアミルクの順でつけていました。
「ミルクなどが先、オイルはあと」が基本とされるのは、ミルクなどは髪にうるおいを与えるもの、オイルは髪の表面をおおって、水分を逃がしにくくするものとされ、働きが違うからです。先にオイルで表面がおおわれると、あとからつけるミルクがなじみにくいことがあるとされます。ただ、オイルが先でも、避けなければいけないほどではないとされます。また、2つ使うと、そのぶん髪につく量も増えます。
重ねるときは、次のところを見ます。
- タオルは、こすらずに押さえるようにして水気をとります
- ボトルや箱の「使い方」の欄に重ねる順番が書かれていれば、その順番にします
- 量は手元の表示どおり少ないほうから。重いと感じたら、片方だけにします
- 毛先から中間につけ、根元は避けます

冬に足したいのは、乾かす前に重ねるひと手間で、量は増やしません。洗い流さないトリートメントとヘアオイルの違いと、ミルクと重ねるときの順番は、2つの違いをまとめた記事にあります。
寝るときは?根元まで乾かし、枕のこすれを減らす
寝る前は、根元や襟足まで乾かしてから寝ます。枕とのこすれは、ナイトキャップやシルクの枕カバーなどを使って減らす方法もあります。
濡れた髪はこすれに弱く、乾かさずに寝ると、枕やシーツとこすれやすいとされるからです。
乾かす前に重ねづけをした日も、毛先だけでなく、根元や襟足まで乾かしてから寝ます。
乾かしてから寝て、枕とのこすれを減らします。寝る前にヘアオイルをつけるときの乾かし方は、寝る前のヘアオイルの記事にあります。


朝と外出中の乾燥対策は?出かける前、毛先にごく少量
朝は、出かける前に、乾いた毛先へオイルをごく少量なじませます。夜につけているなら、毎朝でなく、毛先のパサつきが気になる日だけでかまいません。
乾いた髪は、濡れた髪と同じ量だと重くなりやすいからです。オイルは、髪の表面をおおって、こすれを減らすとされます。
つけるときは、手のひら全体に薄く広げてから、毛先にだけなじませます。朝と夜の両方につける日は、朝の分を、乾かす前より少なくします。ヘアアイロンを使う朝は、普通のヘアオイルは、アイロンを当て終えてからつけます。
日中は、マフラーやニットの日、暖房の教室やオフィス、外でパサついたときに分けて、こすれと乾いた風を減らす手入れを見ていきます。
朝は、気になる日だけ、毛先にごく少量です。朝と夜の両方につけるときの量と、つけた分の落とし方は、ヘアオイルを毎日つけるときの記事にあります。
マフラーで髪が広がる日は?毛先に少し、服の素材も見直す
マフラーやニットで髪が広がったり、パサついたりする日は、出かける前に毛先へ少しなじませ、服の素材も見直します。
マフラーやニットで髪が広がるのは、こすれと乾燥が重なって、静電気が起きやすいためとされ、服では、化学繊維のものが静電気を起こしやすいとされるからです。
服の素材なら、化学繊維の服や、ウールとポリエステルの重ね着を控える、という見直し方があります。部屋の空気が乾きすぎないようにすることも、あわせて見直すところです。
毛先に少しなじませて、服の素材も見直します。服の素材と部屋の湿度の見直し方は、静電気の記事の表にまとめています。
暖房の教室やオフィスでは?風が直接当たらない席に
暖房の効いた教室やオフィスでは、暖房の風が髪に直接当たらない席や向きにできると、乾いた風にさらされる時間を減らせます。
暖房は乾いた空気を生み出すとされ、座る場所や風の向きを調整する方法を挙げる説明もあるからです。
席を選べないときは、風の向きを変えられるかを見ます。部屋の空気の乾きは、マフラーの日と同じく、見直すところの1つです。
乾いた風が髪に直接当たる時間を減らします。
外出中にパサついたら?ごく少し、毛先にだけ
外出中にパサつきが気になったら、持ち歩ける小さいオイルやミストを、ごく少し、毛先にだけなじませます。
乾いた髪に多くつけると重くなりやすく、外では少しの量を毛先に、という説明があるからです。
何度も重ねてつけず、足した分は、次のシャンプーで落とします。
外出中は、少しだけ、毛先だけです。


オイルはどこにどれくらい?毛先から中間に、少なめから
ヘアオイルは、毛先から中間につけ、根元は避けます。量は手元の表示どおり、少ないほうから始めます。乾いた髪に足すときは、乾かす前より少なくします。
根元のほうは地肌に近く、つけると重く見えやすいからです。多すぎた分は、つけてから減らすのが難しいので、少ないほうから足していくほうが合わせやすくなります。乾いた髪は、濡れた髪と同じ量だと、重くなりやすいからです。
つけるときは、手のひら全体に薄く広げてから、毛先から中間へなじませ、表面は最後に、手に残った分でなでます。夜(乾かす前)と朝(乾いた毛先)で、量を分けて考えます。
毛先から中間に、少ないほうからつけます。髪の長さ別の量の目安と、毛先からのつけ方は、広がりが気になる髪向けに量とつけ方をまとめた記事にあります。
乾燥がひどい日は多めに?増やさず、表示どおりに
乾燥がひどいと感じても、量は増やさず、手元の表示どおりにします。
つけすぎると、ベタついたり、重く見えたりしやすいからです。ミルクなどとオイルを重ねる日は、そのぶん髪につく量も増えます。
重いと感じたら、ミルクなどとオイルの片方だけにします。量を増やす前に、乾かし方と、日中のこすれを見直します。ヘアマスクなど、集中して手入れするものの回数も、手元の表示どおりにします。
量を増やすより、つけ方とこすれを見直します。
冬のヘアオイルの選び方は?使い方の欄と、仕上がりの重さ
まず、手元の1本が、乾かす前に使うものか、乾いた髪の仕上げに使うものかを、ボトルや箱の「使い方」の欄で確かめます。仕上がりの重さは、髪の太さに合わせて選びます。
夜(乾かす前)と朝(乾いた毛先)で、使えるものが違うことがあるからです。さらっとした軽いものは、乾燥が強い毛先では物足りなく感じやすく、しっとりしたものは、細い髪だと重く見えやすいとされます。
細い髪なら「軽め」「さらさら」、太く硬い髪なら「しっとり」など、表示の言葉で選びます。ミルクなどと重ねて重いと感じるなら、片方だけにします。
「使い方」の欄と、仕上がりの重さで選びます。細い髪・硬い髪それぞれの表示の見方は、猫っ毛向けのヘアオイルの記事と、剛毛向けのヘアオイルの記事にあります。


まとめ:冬は3つの場面で手入れを足す
冬に髪が乾燥しやすいのは、外の空気と暖房、マフラーやニットとのこすれが重なりやすいからです。パサつきは水分だけでなく、表面の傷みでも見えるので、冬のあいだは、次の3つを足して見直します。
- 乾かす前:タオルで水気をとり、ミルクなど、オイルの順に毛先から少なめに
- 出かける前:気になる日だけ、乾いた毛先にオイルをごく少量。マフラーやニットの日は服の素材も見直す
- 暖房の部屋と寝るとき:風が直接当たらない席や向きにし、寝る前は根元まで乾かして枕とのこすれを減らす
パサつきが気になる冬は、なかでも乾かす前の手入れを、毎日の手入れに足して続けます。


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